KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年3月号
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そこで、アクティブトレッド技術を発展させることで、夏冬2セット保有していたタイヤが1セットになると、使用する原材料の量は単純計算で半分で済むようになります。つまり、話は戻りますが、アクティブトレッド技術は、„未来をひらく"技術でもあるのです。最後に、読者へのメッセージをお願いします。経営的な話になりますが、何かイノベーションを起こそうとしたときに、上の立場の人間に必要なのは、最先端の技術に対する興味です。そこで出てくるキーワードは、絶対にその先に繋がる、社会に必要な技術であるはずなので、一見関係のなさそうな話題でも感度高く見て、自分たちの持っている強みとどう繋がっていくのだろうと想像し、そのような場に若い人を行かせることで、アイデアが生まれたりします。ですので、どんな業界でいらっしゃる方も、感度を高く持つことをおすすめします。住友ゴム工業株式会社本社 神戸市中央区脇浜町3-6-9 東京本社東京都江東区豊洲3-3-3豊洲センタービル〈取材を終えて〉製品の開発において、企業として利益を追求するのは当然だと思うが、お話を通して、村岡氏はその先の、後世に我々が残すべき地球環境など、“未来”について、とても真摯に向き合っておられると感じた。現在、サスティナブルな社会の実現のため、色々と変えていこう、変わっていこうという機運が高まっているが、そういった面も住友ゴム工業のような企業が、“先行”していってくれると、これらの考え方はもっと世に広まり、よりよい未来がひらけるのではないかと感じた。〈プロフィール〉蔭岡翔(かげおか しょう)放送作家・脚本家神戸市東灘区在住。関西の情報番組や経済番組などを企画・構成。日本放送作家協会関西支部監事。日本脚本家連盟関西地区総代自動車用タイヤ国産第一号を生産。本社敷地内にある近代ゴム産業発祥の地記念碑36

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