KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年3月号
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目立っています」と暉峻さんは話す。アジアの映画の最新作や話題作が一堂に集う第19回「大阪アジアン映画祭」が3月1~10日、大阪市内の映画館、シネ・リーブル梅田など4会場で開催される。2005年から年一回、関西地方で開かれてきた唯一無二の〝アジア映画の祭典〟で、今年は24カ国・地域から計63本が上映される。同映画祭プログラミング・ディレクターの暉てるおか峻創三さんに、今回の映画祭の見どころなどを聞いた。文・戸津井 康之関西唯一無二の〝アジア映画の祭典〟第19回「大阪アジアン映画祭」3月1日開幕THESTORYBEGINS-vol.40大阪アジアン映画祭⊘ 物語が始まる ⊘「アジア各国の映画のレベルが格段に上がってきており、全応募作品の中から上映作品を選び出すのに、とても頭を悩ませました。今年は特に…」と強調した。部門ごとに見どころを聞いてみよう。まず、グランプリ(最優秀作品)などを選ぶメーンのコンペティション部門。「計14本中、日本映画が3本も入っていることが今回の特徴。昨年も4本が日本からの作品だったのですが、近年、アジア全体での日本映画の健闘が秀作ひしめくコンペ部門アジア映画だけに焦点をしぼった国際映画祭は世界でも珍しいうえに、来年で20回の節目を迎える長い歴史を誇る『大阪アジアン映画祭』は世界の映画関係者たちも注目する一大イベントだ。それを証明するように、「今年はアジア各国から昨年の約1・4倍の応募作があり、世界の国際映画祭の中でも、年々、映画監督や俳優たちからの人気、映画関係者の注目度は高まってきていることを実感します」と暉峻さんは語る。さらに、(番外編)『水深ゼロメートルから』 日本©『水深ゼロメートルから』製作委員会20

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