KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年3月号
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昼食はジビエの名店「シャルキュトリー・レストラン里山きさら」。仔鹿ロースのサイコロステーキセット(2,420円)をいただいた。クセがなく深い味わい。肉だけではなく、全ての食材にうま味がある。この地は満願寺のお膝元だけあり、巡礼中の精進潔斎から開放された精進落としの地。おいしくいただく感謝の心が今も息づいている。803年に伝教大師最澄が創建した「両りょうかいさん界山横よこくらじ蔵寺」へ。紅葉の名所として知られる古刹だ。22体の国の重要文化財などがあり「美濃の正倉院」と呼ばれている。中でも200年前に即身成仏したという妙心法師の舎利仏は必見。観光を終え大垣へと戻る前、カフェに向かった。小さな集落の中にある善立寺の境内に築100年の旧保育園舎を改装したカフェ「縁舎」がある(営業日は水・金・土)。園舎が紡いできた人のつながりと「人や言葉が行き交い出会う場」になればと「縁舎」と名付けられた。手作りのぬくもりある内装。歴史と世界とのつながりを感じさせる小物がならぶ。カフェやランチが人気で、土地で採れた季節の食材が中心。ほっこりさせてくれるカフェが旅の最後を締めくくってくれた。歴史と文化、グルメに彩られた岐阜の旅。ここには、訪れてこそ見つかる魅力がありました。(写真・文 塚本隆司)2日目 午後カフェタイム(揖斐川町)2日目 昼食「ぎふジビエ」(揖斐川町)2日目 午後両界山横蔵寺(揖斐川町)仔鹿ロースのサイコロステーキセット(2.420円)両界山横蔵寺主催:岐阜県観光誘客推進課− 岐阜の旅ガイド −kankou-gifu.jp143

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