KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年3月号
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―総合内科とは?今の医療は、心臓は循環器内科、肺は呼吸器内科というように臓器別に分かれており、その隙間の病気や複数の病気を併せ持つ患者さんをどの診療科が診るのかという問題があります。そこで、ジェネラルマインド「個々の臓器ごとに診療するのではなく患者さん全体を診る」というコンセプトで、「全人医療」を実践するのが総合内科です。この部分はどの大学、どの病院でも共通していますが、神戸大学の総合内科はジェネラルマインドを持った内科の各臓器の専門医師や総合内科を専門とする医師が集まっています。現在、総合内科専属と内科の各診療科から派遣された先生との混成チームで、外来・入院及び救急の内科患者さんの診療に当たっています。―受診する患者さんはどんな症状が多いですか?最も多いのは原因の分からない「発熱」が長期に渡って続いている患者さんです。大半は感染症、膠原病、がんなど何らかの病気で発熱していますが、自律神経の崩れや何らかの精神的ストレスの神大病院の魅力はココだ!Vol.30神戸大学医学部附属病院総合内科乙井 一典先生に聞きました。「我々に診ない病気はない」をモットーに専門医が集まり、診断から可能な治療までを受け持つという神戸大学の総合内科。乙井一典先生に詳しいお話を伺いました。102

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