KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年2月号
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してみると公園や広場やベンチが多いといつも思うんです。王子公園から県立美術館って歩くと結構長いのですが、その道中でも休憩できるような、ちょっと立ち止まったり座ったりして休める場所がずっと昔から大切にされているような雰囲気を感じます。「ピース・クラッカー」(「PEASE CRACKER」)は豆の部分がいすとしても使えるので、疲れて帰る仕事終わりに腰掛けてみたことがありますが、本当にすっぽり収まる感じで面白いです。ぜひみなさんも座ってみてください。田岡 海側から山の方を見るとすごく山が近いと感じますが、実はここからさらにちょっと上がったら青谷川が流れていて、登山口があるんです。本当に山と海の自然と街の「ちょうど良さ」がありますね。青谷川では、なんと蛍がいるんですよ。さらにカジカガエルという、秋の鹿が鳴くような美しい声で鳴くカエルもいます。県立美術館の屋根にいる「美かえる」はそこまで意識してつくられたんでしょうか?耳美 山本さんは首を振っていますけれど(笑)田岡 カジカガエルは体に綺麗な模様もありますし「美かえる」(「Kobe Frog」)はぴったり。美しい声を持つカジカガエルを見ているのかなと。そこまで意識はされていませんか。武澤 きっと意識されていますよ(笑)耳美 田岡さんがワークショップでこどもたちと制作した「切り絵マップ」がみなさまのお手もとにあります。ミュージアムロード動画クリエイター耳で聴く美術館(avi)ミュージアムロード切り絵アートマップ(発行:兵庫県神戸県民センター)❺「Kobe Frog」(愛称:美かえる)  フロレンティン・ホフマン 2011年❹「PEASE CRACKER」 椿 昇 2014年92

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