KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年2月号
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私が歩んできた道は、ずいぶん長くなりましたけれど、いつも必ず見えていた光景があります。それが宝塚。“我が心の故郷”です。 物心ついた時にはもうファンだったの。幼い頃から母と叔母に手を引かれて観劇に行ってましたから。成長して自分の考えを持つようになってからは、「私も舞台に!」って…。憧れますよね、だって舞台の美しさときたら夢のようでしたもの。少女になってその学舎で得たものは、現在の私の支柱になっていると思います。 宝塚の駅に降りると、自然に背筋が伸びて口角があがるの。そして晴れやかに劇場に向かうんですよ。8

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