KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年2月号
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交通アクセスやワークライフバランスなど様々な要素を総合的に考慮してやはり神戸がベストだと思います。私たちは西神工場で作った薬を日本の国全体に届けているのですが、地理的にもメリットを感じています。御社のようなグローバル企業からご覧になられて、神戸経済はいかがですか?神戸、兵庫の将来の経済ということに関しては市長や知事も非常に注力をされています。当社も意見交換などの様々な行政との会合に参加させて頂いていますが、外資系多国籍企業が神戸で事業をするためには、どういった環境が必要なのかという議論をこれからも続けていくことが大切だと思います。そういった意味では、まず神戸医療産業都市の取り組みがありますが、このような産官学連携の機会も、我々のような製薬業界、医療業界は経済的なポテンシャルを強く感じています。また、日本でのポートフォリオを拡大するという意図で西神工場に70億円を投資したということも、地域の経済に貢献できると思います。また、このような投資を行うこと自体が、我々が会社として神戸に魅力と未来への確信を持っているから、と捉えて頂ければと思います。日本イーライリリー株式会社 神戸市中央区磯上通5-1-28 LILLY PLAZA ONE BLDG.〈取材を終えて〉今回、私にとって初めての通訳をしていただく取材となり、不安もあった。しかし、素晴らしい通訳士の方のお陰で、普段と変わらないほどスムーズにお話を伺うことができた。僭越ながらこの場を借りて謝辞を申し上げたい。さて、医薬品の開発・提供を行うだけでなく、活動を通して社会問題の解決も大切にしている日本イーライリリー。実はヤングケアラーの支援にも力を入れている。そして去年、別の取材班がこの取り組みを取材させて頂いたので、その内容の橋渡しをする形で締めくくりたい。〈プロフィール〉蔭岡翔(かげおか しょう)放送作家・脚本家神戸市東灘区在住。関西の情報番組や経済番組などを企画・構成。日本放送作家協会関西支部監事。日本脚本家連盟関西地区総代36

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