KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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子どもたちが〝ロワ(王様)・レーヌ(女王様)〟になれる日ガレット・デ・ロワはアーモンドプードルにラム酒を加えて作るクリームをパイ生地で挟んで焼くシンプルなお菓子です。元々は1月6日のキリスト教のお祝いの日に食べるお菓子で、フランスではこの時期になると街中のパティスリーやブーランジェリーに焼きたてガレットが並びます。必ずホールで買って家族で切り分ける食べ方にちょっとした遊び心があって、特に子どもたちにとっては楽しみなイベントです。一つだけ入っている小さな陶器の人形「フェーブ」が当たった人はその日のロワ。切り分けるときどこに入っているか見えないように子どもたちがテーブルの下に入ったり、ガレットに布巾をかけて隠したり工夫をします。「C'est pour qui?(これは誰の?)」と聞かれた子どもたちは家族の名前を順番に答えます。ロワになったらお願いごとが一つできます。「欲しいおもちゃを買ってください」。子どもたちも力が入るわけです(笑)。当たりがお母さんならお手伝いのお願いかな?大人がバーで集まって「当たった人のおごり」と決めたら「大変だ!」とフェーブを飲み込んでしまったロワがいたとか(笑)。まずはお気に入りのガレット・デ・ロワを見つけて!パイ生地にクリームを丁寧に包み、弾けたり、へこんだり、表面の照りにムラが出たりしないよう手間と時間をかけて焼き上げる各店自慢のガレット・デ・ロワ。伝統的なものからオリジナルアレンジのものまで「みんなのガレット博覧会」に集まります。カット売りですが、その場で切り分ける8ピースの中から一つ選んでアーモンドの粒が入っていたら当たり!フランスの楽しみ方を体験できる企画も予定されています。期間中、神戸阪急まで足を運べない人もスタンプラリーに参加を!いろいろ食べ比べてお気に入りを見つけてください。ビゴさんに聞く「ガレット・デ・ロワ」の楽しみ方みんなのガレット博覧会1月12日~15日、神戸阪急で開催参加店を回るデジタルスタンプラリーも実施フランスの伝統的な丸い焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」。家庭で受け継がれている楽しみ方があるそうです。子どものころの懐かしい思い出があるというビゴ・ジャンポール・タロウさんにお聞きしました。ビゴの店代表取締役ビゴ・ジャンポール・タロウさん68

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