KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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神戸ファッション協会主催「神戸の食文化発信事業」『これからの洋食』特別食事会を開催グリル一平で、“らしさ”を味わう。神戸ファッション協会主催「神戸の食文化発信事業」の一環として、「神戸洋食」をテーマにした催しが開催された。注目は新店「洋食パリス」、老舗「グリル一平」という新旧での特別食事会。11月27日に新開地本店で実施された「グリル一平」の会には、同店のファンなど30名が参加。自慢のデミグラスソースたっぷりのカツや自家製タルタルソースのフライに、マカロニイタリアンという“らしさ”満開のスタメン特別プレートに舌鼓を打った。さらに、名物の極薄卵のオムライスまで振舞われるという、洋食好きを泣かせるおもてなし。食後は3代目店主の山本隆久氏とフードライター・田中慶一氏のトークセッションも。創業家族に名が見当たらない店名“一平”の謎解き、常連客の応援による震災からの復興再開、創業から72年守り続ける味、店の系譜、新店の開業に、3代目の野望(!)まで、ソースに負けないほど濃く深い話が次々と。神戸でしか出せないトップクラスの洋食の味が続いていく、“洋食が神戸の未来を楽しくする!”期待で店内があふれた。夢のような限定メニュー。お店の命ともいえるデミグラスソースは秘伝のレシピを守りながら、苦味ある狸色から優しい狐色に炒め具合を変えるなどして、皆の美味しい!を実現国際都市・神戸らしく、中国福建省出身の店長とベトナム人セカンドスタッフが山本氏を支え、本店の味を守り継いでいく「一平ちゃんの優しい味が好き」と同店ファンの溝口夫妻祖母が始めたお店を切り盛りする3代目店主の山本隆久氏と同店に20年以上通い続けるフードライター・田中慶一氏新開地に精通する田中氏は関西の喫茶店・コーヒーの第一人者としても有名で、当日は氏が同店のために仕立てた珈琲も提供された創業は1952年。当時神戸随一のハイカラな街・新開地に開店神戸洋食を学び、食べ、体験するイベントとして話題を集める中が透けそうなほど薄い卵焼きが特徴のオムライス「これからの洋食」イベントレポート65

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