KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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世界で6カ所目、上海に次ぐアジアの拠点として神戸に開設されたMicrosoft AI Co-Innovation Labです。神戸市シリコンバレーオフィスの職員が現地で活動する中で情報をキャッチし、一方、神戸を代表する企業である川崎重工さんのマイクロソフト社との連携を強めていく意向もあり、産官連携で実現しました。マイクロソフト社のさまざまなテクノロジーを活用して新たなサービスやアプリを開発する拠点です。大企業やスタートアップの皆さん、ものづくり企業など経済界をはじめ学界からも大きな期待が寄せられています。―神戸市が注力する水素エネルギー事業の進捗状況をご紹介ください。海外や国内で作られた水素エネルギーを貯蔵、運搬、消費する一連のサイクルにはさまざまな機器や部品などが必要です。中小企業を含めた神戸のものづくり企業が参入するチャンスであり、水素分野への参入を目指す企業グループや研究開発プロジェクトが立ち上げられています。神戸市もこの動きを支援し、ビジネスマッチングなどにつなげる取り組みを進めていきます。また港湾で使われている化石燃料を再生可能エネルギーや水素エネルギーへと移行していきます。タイヤ式門型クレーンといった港湾荷役機械の動力源についても、燃料電池といった、水素を使えるものへと移行する準備を進めています。さらに、港に停泊する船舶に向けて送電する陸電供給を本格的に開始しています。―2024年、特に力を入れようとしている取り組みをお聞かせください。神戸市は非常に幅広い行政を進めています。地域の課題を解決し、街を活性化させるには、NPOや地域団体、大学、企業などの方々の参画が必要です。市民一人一人の参画はもちろんですが、市民が参加して地域のために活動する団体が連携しながら、まちづくりや経済活性化、行政に参画する「地域協働」の推進により一層力を入れていきたいと考えています。昨年、Microsoft AI Co-Innovation Labが開設された43

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