KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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すね。はじめは下をアトリエ兼教室、上を生活スペースと考えたのですが、それだと空間のバランスがいまいちなので、ここで教室はせずに生活と制作の場と割り切ろうと、平尾さんとお話する中で方向性が整理できました。文美さん 階段の上り下りで仕事のオンオフのスイッチの切り替えができるんです。鑑さん 高齢になってもフルフラットな1階だけで生活が完結できるのもポイントです。─洋のライトと和の書が見事に融合していますね。鑑さん どんな文化でも、良い物と良い物は好相性ですから。文美さん 建物の素材の良さやデザインの「普遍性」がなせる業だと思います。鑑さん 素材と言えば、漆喰は本当に良いですね。調湿効果があるので、和紙を良好な状態で保管できるんですよ。文美さん 漆喰のおかげで喉の調子も良くなりました。(次回へつづく)1階は生活スペースに2階の壁にはマグネット塗料を施し、作品を展示できる外壁には銀黒のレンガを用いた漆喰には調湿効果があり、和紙を良好な状態で保管できる145

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