KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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経験を活かし関西のメディアを席巻書いて話せるアナウンサー境祐貴さんの挑戦明石海峡を臨む舞子の景色を眺めながら抱負を語る境祐貴さんは意外な二刀流で注目を集めている。12歳の時、父親の転勤に伴い大阪から垂水区に移住してきた。「神戸の印象ですか?とにかく坂が多いことですね」と笑いながら当時を振り返る。「人気者になりたい」と思うようになり野球に没頭した幼少期。人前で披露していた言動がきっかけで人生が大きく変わる。「子供の頃、ことわざを覚えることが好きでした。それを見た祖父から将来、アナウンサーになったら?」と言われた。何気ない一言だったが道を志し地元の星陵高校を経て大阪市立大学経済学部へ進学。多くのアナウンサーを輩出する養成所「生田教室」で技術を学び青森放送に内定した。見知らぬ地ではあったが関西人アナウンサーとして人気を博し、系列局の北海道・東北エリアで新人賞を獲得。5年間にわたり地域の顔として情報を発信する傍ら新たな目標を持つようになった。アナウンサーとして一方的に「伝える」のではなく、より明確に「伝わる」ための手段を模索し会社を離職。昨年より拠点を関西に移し放送作家と両立する形で活動を開始した。「今後はお笑いの番組にも関わりたい」と語る境さん。憧れは目標となって故郷に錦を飾る。第121回神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力高校まで野球に青春をささげる雪と格闘した青森時代■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。日本放送作家協会関西支部事務局長。大阪芸術大学短期大学部(伊丹学舎)、神戸電子専門学校 非常勤講師。111

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