KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2024年1月号
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すると自分の声が失われますが、放射線を使えば自分の声を残して根治的な治療できます。このように臓器の機能温存は放射線治療の大きなメリットのひとつです。―適した方法を使い分けるのですね。がん治療で重要なのは、複数の専門医で構成されるチーム医療を行うことです。外科医、内科医、放射線腫瘍医が集まり、相談しながら患者さんに最も適した方法を検討し患者さんに提示します。さらに医師だけではなく、看護師など多職種の専門家がまとまって一つのチームを作ることによって、より適した方法を迅速に選択することができます。がん患者さんにとっては、自分に適した選択肢を提示され、複数の専門家に相談しながら治療を受けられることが最も適した環境だと言えます。―外科手術後に放射線治療という選択肢もあるのですか。手術をしたけれど、がんが107

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