KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年12月号
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兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第一四九回─第1部はどのような内容でしたか。奥窪 西宮市立子ども未来センター診療所長の太田秀紀先生に、「就学前の子どもの発達と支援~ちょっと気になる子へのかかわり~」をテーマに、小学校に入る前に気になる子どもの発達や発達障害について、具体的な例を挙げながらお話しいただきました。─そもそも発達障害とはどのようなものなのでしょう。奥窪 発達が定型的でない経過をとるケースを総称して発達障害とよび、①全般的な発達の遅れ、②特定分野の不全、③コミュニケーションや感覚面等の不全と、大きく3種類に分類されるそうです。全体として子どもの約1割に発達障害やその傾向がみられ、その中でも多いのが、②の注意欠如多動症(ADHD)と限局性学習症(学習障害・LD)、③の自閉スペクトラム症(ASD)ということです。─今回は未就学児やその親をターゲットにしているのですね。奥窪 子どもに関するテーマは久しぶりでしたが、210名もの来場者があり、そのほとんどがフォーラムにはじめて参加した子育て世代の方でした。また、託児サービスを用意したところ好評で、23名の方にお申し込みいただきました。─毎年恒例の西宮市医師会市民フォーラムですが、今年はどんなテーマでしたか。奥窪 いつも市民のみなさまに向けて身近な医療の話題を採り上げていますが、第22回の今回は「もうすぐ一年生 君らしく成長しよう 子どもの発達とかかわりについて」と題して、9月9日に西宮市フレンテホールで開催しました。西宮市医師会市民フォーラム「もうすぐ一年生 君らしく成長しよう子どもの発達とかかわりについて」 兵庫県医師会 広報委員会委員西宮市医師会 広報活動委員会副担当理事奥窪 明子 先生92

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