KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年12月号
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熱心に耳を傾けていた。休憩を挟んでゲストが登場、壇上には神戸在住の筑前琵琶奏者の川村旭芳さんが。まずは平家物語の冒頭、「祇園精舎」を披露。哀愁に満ちた旋律が諸行無常の響きとなって胸に響く。その後、琵琶や曲目についての解説をはさんで神戸・一ノ谷が舞台の「若き敦盛」を弾き語り、会場はしばし源平合戦の世界へ。最後は田辺名誉館長、旭芳さんに笠井敏光館長が加わり、和やかに鼎談。この場でも新たな企画案が持ち上がって笠井館長が「また思いつきましたか!」と笑い、今後への期待を抱かせ幕を閉じた。ちなみに今回、ニュージーランドから来日した名誉館長の友人、マクミランさん夫妻も会場で琵琶演奏を鑑賞。「繊細な音色で素晴らしい!」と大満足の様子だった。なお、文化サロンは第2期も満員御礼、申込はすでに締め切られているのでご注意を。笑い声に包まれた鼎談。左から田辺名誉館長、旭芳さん、笠井敏光館長田辺名誉館長の奥さんのゆかりさんと一緒に、ジョン・マクミランさんと妻のジュディーさんが琵琶の音を聴きに会場を訪ねた「100年前の関東大震災と兵庫」  『1923 ~関東大震災と阪神間~』出版を記念してと き2023年12月23日(土) 10時30分ところ兵庫県立兵庫津ミュージアム ひょうごはじまり館3階 研修室講 演「思いがけない震災資料」兵庫津ミュージアム名誉館長 田辺眞人「大震災と県内の動向」大手前大学准教授 森元伸枝「関東大震災と神戸港」大手前大学准教授 坂倉孝雄「『1923~関東大震災と阪神間~』出版の経緯」 大手前大学准教授 海老良平演 奏書生節「復興節」  講談師 旭堂南海定 員140人(先着順)参加費600円 (倶楽部員は500円)TEL.078-651-186885

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