近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの設計で、国の重要文化財に指定されているヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の敷地内で発掘調査がおこなわれ、貴重な遺構が発見された。その現地見学会が10月31日に開催され、多くの見学者が訪ねた。調査がおこなわれたのは、主屋東側のエリア。1925年発行の建築雑誌『新建築』に掲載されている図面には、主屋東側の一段下がったところに倉庫、温室、使用人住居があり、これらに向かう階段と屋根付きの渡り廊下も描かれている。今回の発掘により、この渡り廊下の敷石がきれいな状態で現れた。敷石は主屋のほか旧帝国ホテルをはじめ、ライトが日本で主屋と温室を繋ぐ渡り廊下の敷石。大谷石を用いて一部彫刻し装飾、規則的な組み合わせの意匠となっている渡り廊下から温室へ向かう階段も良好な状態で発掘された世紀の大発見!ヨドコウ迎賓館発掘調査82
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