KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年12月号
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あいな里山公園の農村舞台で農村歌舞伎の上演会を開催神戸すずらん歌舞伎が熱演!神戸すずらん歌舞伎TEL 078‐593‐1548(蓮田) 11月5日、里山の風景と自然と文化を次世代へ繋ぐあいな里山公園内の農村舞台で、恒例の北区農村歌舞伎上演会が開催された。神戸市北区山田地区に伝わる芸能を伝承する神戸すずらん歌舞伎も、伊勢の遊郭で実際に起きた事件を題材にした妖刀・青江下坂をめぐる名作、『伊勢音頭 恋寝刃 油屋の場』を披露。抜けるような秋の青空の下で、大勢の観衆が熱演を見守った。 農村歌舞伎は江戸時代、日本各地に広まったが、中でも北区や西区は全国屈指の農村舞台の密集地帯で、淡河の北僧尾農村歌舞伎舞台は日本最古のものだ。今回会場となった茅葺き屋根の舞台は藍那釈迦堂農村歌舞伎舞台をもとに新築されたもの。間口13.4m、奥行9.6mで、直径8mの人力による回転構造も備えており、上演前には実際に舞台を回す体験企画もおこなわれた。 神戸すずらん歌舞伎は今後も伝統を守るべく、常時団員を募集している。詳しくは下記まで。81

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