KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年12月号
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期間限定で、妊婦さんも楽しめるバー「ニンプバー」という展開もありました。やっぱり、実際に妊婦さんのお声が聞け、喜んで頂けていることを実感できたのが良かったです。具体例を出すと、日頃、窮屈な思いをされている中で、発散できる場となり、すごく開放的な気持ちになれたみたいなお声がありまして、こういったことを聞くと、誰かの役に立てて良かったと思いますし、こちらの励みにもなりました。そんな新たなファンへのアプローチもされている中ですが、そもそものロングセラーの秘訣は何でしょうか?色んな要素がありますが、一つは個包装にしたことです。我々は、1948年に農林省指定のマーガリン製造工場として創立し、正確な記録はありませんが、個包装にした給食用のマーガリンを手掛けていたと聞いています。つまり、Q・B・Bベビーチーズを発売する前から、小さくものを包んで個人のお客様に提供することを行い続けてきた企業でした。それを活かして、1人1人のお客様にしっかりとそれぞれの商品をお届けする、というDNAが根本にあり、ベビーチーズが生まれています。そして、四角い個包装にしたことにより、売り場で平積みができるので、お客様には面で見えて手に取って頂く機会が増えています。そして、スーパーさんにとっても、並べたときに隙間ができないので、販売効率が良いというメリットも生まれました。面で見える、というお話がありましたが、その面の中で、色んな味が並んでいるのも消費者として楽しく感じています。バラエティー展開も2000年代から始めました。最初はベーシックな1~2商品から始めたのですが、好評でバリエーションが増えていきました。今では15商品くらいに増えています。プロセスチーズは、ナチュラルチーズを溶かして固めるんですが、形や味に変化を出せるのが特徴です。仰るように、選べる楽しさや、さっき妊婦さんのことでも言いましたが、用途に合わせた選び方ができるのもベビーチーズの強みです。バリエーションで言うとチーズデザートが好調ですね。ヒットの理由は個包装!ロングセラーの秘密を聞いたベビーチーズはバリエーションが増え、今では約15商品を数える37

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