本誌11月号『物語が始まる』でお話しいただいた俳優の城田優さんが、神戸市外国語大学にて講演会を行った。この講演会は、多様性を考える機会として学生が企画、日本人の父とスペイン人の母をもち、2つの国で育った城田さんに依頼したことが始まり。講演会前に行われた企画したメンバーとの交流会では、「文化祭に呼ばれたことはあっても、講演という形で学生に話をするのは初めて。こういう機会が欲しかった」と笑顔を見せた。参加者一人一人の話に耳を傾け、会話を楽しんでいる様子の城田さんに緊張気味だった学生たちもリラックスし、悩みを打ち明ける学生も。講演には約350人が参加した。「“多様性”という言葉を耳にするようになったけれど、マイノリティ側でもあった自分にしか話せないこともあると感じていた」と、城田さんは、スペインと日本で暮らした子供時代の困難、そのルーツから受けた苦労、大人になり俳優という仕事を得てからのエピソードをストレートに語り、力になった言葉や考え方も伝えた。城田優さん、神戸市外国語大学で講演会。「僕が考える、明るい未来のための“多様性”」30
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