美術家横尾 忠則撮影:山田 ミユキ神戸で始まって 神戸で終る 〈特別編〉Tadanori Yokoo「Yokoo in Wonderland― 横尾忠則の不思議の国」2020年から始まった横尾さんの神戸物語は42回を数えて着々と「いま」に近づいてきました。東京での番外編が織り込まれて時空のねじれが生じたりもしましたが、今回、横尾さんによる当館の展覧会録が、ついに開催中の展覧会に追いついてしまいました。ところが、横尾さんは「Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国」をご覧になっておらず、「書いといて」と言われましたので、僭越ながらピンチヒッターをお引き受けすることになりました。本展は、横尾作品のなかの「不思議」に焦点をあて、現実の延長にある異界を旅する展覧会。タイトルから分かるように、ルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』及び『鏡の国のアリス』をヨコオワールド潜入のための装置としてお借りしました。展覧会は「不思議の国」、「鏡の国」、「夢の国」の三部構成。さっそく誌上ギャラリーツアーを始めましょう。横尾忠則現代美術館 学芸員 平林恵「Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国」展 会場風景(第1章)1616
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