KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年12月号
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re InformationKOBECCO催しもの情報出石《染付牡丹孔雀図水注》19世紀(江戸時代後期~明治時代前期)※所蔵はすべて兵庫陶芸美術館肥前 有田《瑠璃釉金彩鷹茄子文富士形皿》(2枚)19世紀初頭~前半(江戸時代後期)赤木清士コレクション淡路製陶《色絵松鶴図花瓶》(一対)19世紀後半~20世紀前半(明治時代後期~昭和時代初期)兵庫陶芸美術館は、兵庫県産の古陶磁を中心とする田中寛コレクションを収蔵品の母胎とし、平成17年(2005)に開館。19年に及ぶ収集によって収蔵品は増え続け、古陶磁は田中寛コレクションでは充分ではなかった分野が補われ、現代陶芸は国内外の著名作家や、新進気鋭の若手作家の作品も徐々に充実している。いずれも「コジン」が手にし、そして賞玩し、多くの「コジン」が愛蔵してきた逸品である。収蔵しているコレクションは、まさに幾多の「コジン」からの「オクリモノ」といえる。本展では、令和に新たに収蔵した作品のうち、ロットで現代の私たちにとどけられた4つのコレクションと、兵庫県内各地の古陶磁を紹介する。兵庫陶芸美術館特別展 令和の新収蔵品展-「コジン」からの「オクリモノ」-exhibition■会期 12月9日(土)~2024年2月25日(日)■会場 兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4)■時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし1/8〈月・祝〉・2/12〈月・休〉開館、1/9・2/13〈火〉休館)     年末年始(12/31~1/1)■料金 一般600円、大学生500円、高校生以下無料■お問い合わせ TEL.079-597-3961敗戦前後、谷崎潤一郎は疎開先の岡山で「細雪」の執筆を続け、その筆はすでに下巻におよんでいた。物語も大づめ、どうまとめあげるかの胸突き八丁。推敲は、いく度となく繰り返されたことだろう。谷崎記念館には、その頃谷崎が書き棄てた「細雪」下巻の反古原稿が7枚遺されている。その内容からは、現在我々が親しんでいる流れとは大きく異なる展開が透けてみえる。本展では、文豪が棄てた原稿が物語るものを読み解く。※谷崎の人生と作品世界を時代を追って通覧する通常展「谷崎潤一郎・人と作品」に併設。芦屋市谷崎潤一郎記念館2023年 冬の特別展谷崎が・棄てた・「細雪」~反古原稿の中の名作~「細雪」反古原稿■会期 12月16日(土)~2024年3月10日(日)■会場 芦屋市谷崎潤一郎記念館(芦屋市伊勢町12-15)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館  月曜日 (ただし1/8〈月・祝〉・2/12〈月・休〉開館、1/9・2/13〈火〉休館) 年末年始(12/28~1/4)■料金 一般300円、大高生200円、中学生以下無料■交通 阪神「芦屋駅」から南東へ徒歩15分■お問い合わせ TEL.0797-23-5852exhibition102

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