KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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126354821071119126354821071119ングが北側にあるのが特徴だが、窓が多く開放的で居心地が実に良い。水が溜まらぬよう窓枠が斜めに切られていたり、マントルピース脇にベンチが備え付けられたり、使用人部屋に収納式のアイロン台があったりと、ヴォーリズのアイデアが随所にうかがえる。山荘の庭先から室谷邸記念館へ。これはアメニティ2000が須磨区にあったヴォーリズ建築、室谷藤七邸(解体)の一部を用いて、その意匠を再現しつつ休憩所として建てたものだ。次もヴォーリズの作品。六甲山の開祖ことアーサー・ヘスケス・グルームが創設した日本初のゴルフ場、神戸ゴルフ倶楽部へ。お目当てのクラブハウスは昭和7年(1932)築ながら今なお現役で、外から見学。籐の椅子やテーブルも往時のものを大切に使っているとか。緑の芝とのコントラストが美しい。六甲山上駅やヴォーリズ六甲山荘と同じく近代化産業遺産でもある。記念碑台・六甲山ビジターセンター風の教会六甲山サイレンスリゾート六甲山の開祖アーサー・ヘスケス・グルーム氏を讃える建築当時の天井のステンドグラスを見学しながらランチ空間に差し込む光や風など安藤建築の特徴を紹介12635482107111990

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