KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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126354821071119126354821071119126354821071119  六甲山に点在する  近代化産業遺産六甲山上駅ではまず、コンコースで解説を聴く。昭和7年(1932)築とあって、装飾や照明などに当時流行したアールデコの雰囲気が。ケーブルカーの心臓部、巻上場も見学。2両の車両を鋼索で繋ぎ、ここをフックとしてつるべ井戸の原理で昇降させるが、実際に動くとモーター音が響き、3つの大きな滑車がゆっくり回ってすごい迫力。機械は開業当時のものをメンテナンスして使っているそうだ。程なくバスで記念碑台へ移動し、徒歩でヴォーリズ六甲山荘へ。その名の通り関西学院大学などの設計で知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズによる建築。小寺敬一の別荘として昭和9年(1934)に建てられ、現在は保存活動をおこなうNPO法人アメニティ2000協会が保有し春から秋にかけて一般公開している。ていねいに手入れされており状態はすこぶる良好。避暑のための建物なのでリビケーブルカーの心臓部、巻上場も見学!ヴォーリズによる小寺敬一の別荘。使用人のお部屋にはアイロン台が収納されている須磨区にあった室谷邸の一部を移築、公開しているグルーム氏が経営する居留地にあった石碑。「百一番」と刻まれている六甲ケーブル六甲山上駅ヴォーリズ六甲山荘・室谷邸記念館神戸ゴルフ倶楽部クラブハウス89

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