KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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態がついてきたら、人が来る――。あと、公園を良くするとか、公園からまちが良くなっていくプロセスみたいなものに関わりたい人がこんなに多いんやな、っていうのも実感でしたね。英語で「Be a part of it」(何かの一部になる)みたいな言い方がありますけど、何か大切なムーブメントの一部になりたい、みたいな気持ちをもっている人は多くて、公園やまちへ貢献することも喜びにつながるというのが実感でした。神戸の経済という目線で、東遊園地をどのようにご覧になれますか?2つあります。1つは、神戸はコンパクトシティとして魅力を出すしかないですよね? “ウォーカブル”(「walk」(歩く)との「able」(できる)を組み合わせた造語)という言い方をしますけど、神戸がもっと歩き回って気持ち良いまちになって、人が訪れたい、住みたくなるまちに近づけるのに、東遊園地は重要な位置にあります。だからこそ、殺風景な場所ではなくて、お金も払わずに誰もがゆったりと過ごせる空間であるっていうのが凄く大事なことになってくるんです。そしてもう一つは、神戸の魅力ってやっぱり、観光名所があるというよりは、恐らく、神戸の人のライフスタイルみたいなものが、色んな方に憧れられてると思うんですけど、これを実感できる場所が東遊園地のような位置にあると、神戸に来た観光客が初めに行く場所になれるんちゃうかな、と思っています。「神戸へ来たら、まずあそこへ行こうよ!」という場所が今まで無かったような気がするので、そういう場所になれば、ツーリズムとして良いですよね。今後が期待される神戸の最後の一等地が港のエリアだと思うんですけども、そこに人が流れていくときに、大変重要な繋ぎのポイントになると思います。東遊園地だけでなく、NATURE STUDIOも、今まであった場所に、新たな付加価値をつけて再生させた取り組みですが、こういったビジネスモデルって、これから先、すごく可能性がある気がします。仰る通りで、再生・活用に 仰る通りで、再生・活用にとどまらず、行政が自分たちだけでは有効活用できない案件は増えてきています。これから先、行政だけではできないから、官民連携で、この建物に誰か投資してくれへんかな? 誰かが企画や運営をしてくれへんかな? みたいなことは絶対増えていくと思うんですよね。その時に村上工務店は、そういうことに対応できるので、ぜひ伸ばしてチャレンジしていきたいと思っています。村上さんのモチベーションの源をお聞きしても良いですか?まだ何も成し遂げてない」という気持ちでしょうか。「NATURE STUDIO」「まだ何も成し遂げてない」と語る村上さんの目標36

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