KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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がつきまして、その年に神戸モトマチ大学という勉強会を開きました。神戸のまちや世界で活躍する人が先生となり、まちづくりなどについて学ぶ取り組みですね。はい。その取り組みの中で神戸市の職員さんとも知り合い、2014年頃「神戸のまちを良くするために、何かアイデアはないですか?」と聞かれたことがあったんです。それを聞かれたことが嬉しくて、何がええんやろかと考えたときに、東遊園地という公園がまちのど真ん中にあるのに、日常的な利用が少なすぎるじゃないか、と。これは良くないから活性化しましょう、と提案して、2015年に社会実験「URBAN PICNIC」がスタートしました。これが東遊園地リニューアルへの第一歩でした。当初は実行委員会の形式を採っていましたが、現在は、それを一般社団法人リバブルシティ イニシアティブに発展させ、実行部隊の有限会社リバーワークスとともに運営に当たっています。なぜ違う会社で挑戦したかというと、そもそも公園に施設を建てようと考えるまでは、村上工務店を巻き込むつもりは入れてなかったんですよ。公園のことを良かれと思って活動しているのに、工務店が営業活動でやっていると思われたら嫌じゃないですか。逆に言うと、村上工務店のスタッフにも公園の話はあまり伝えていない、みたいな状態でしたが、結局は、建築投資が必要になるプロセスの中で村上工務店が役割を担うことになりました。東遊園地について、社会実験から見えてきたものは何でしたか?東遊園地は大きなイベントのとき以外にはほとんど使われていない公園でした。でも、そこに芝生があったり、カフェがあったり、行くきっかけがあると、人が来る公園なんだということが見えてきました。やっぱり、潜在的には、みんな神戸のセントラルパーク的な場所だと思っているんですよ。思っているけど、実態としては殺風景だったから行かなかっただけで、実態がついてきたら、人が来る――。あと、公園を良くするとか、公園からまちが良くなっていく 東遊園地は大きなイベントのとき以外にはほとんど使われていない公園でした。でも、そこに芝生があったり、カフェがあったり、行くきっかけがあると、人が来る公園なんだということが見えてきました。やっぱり、潜在的には、みんな神戸のセントラルパーク的な場所だと思っているんですよ。思っているけど、実態としては殺風景だったから行かなかっただけで、実東遊園地を神戸っ子のライフスタイルの中心に―東遊園地のにぎわい拠点施設「URBAN PICNIC」35

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