KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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Q.12月に15周年を迎えられます。変わらないところ、変わったところ、それぞれあると思いますがいかがですか。KENTA どうしたらお客さんに楽しんでもらえるだろう、ということは変わらず考えていることで、今はそこに「僕たちも楽しみたい」が大きく入ってきています。TAIRIK 音楽に向かう気持ちは、3人とも変わらないです。2年前に事務所を離れて、環境が変わったので、変化はしています。演奏だけでなく、全てが自分たちの責任になったので模索しながらの活動ですが、それが僕は楽しい。SUGURU ステージに立つ時の緊張感は、これから先も変わらずにもっていなくちゃいけない部分。変わってきたのは、いい演奏プラスの “ 何か ”の部分。「コンサートの間、お客さんにはずっと笑っていてほしいね」って話してます。“ 笑いをとる ”って言う意味じゃなくね。KENTA 笑いはとれない(笑)。難しい顔で聴いてほしくないし、難しい顔して弾きたくないよね。でも喋るのは難しい。2人が反応してくれるから話せるけど。信頼関係ができてるから…できてるよね?SUGURU 15年一緒にいるから性格はわかってる。プレゼンの仕方は上手くなったよね。どんな言い方をしたら賛成してくれるか、僕は考えて話してます(笑)。KENTA それぞれ得意な分野が見えてきたから、あるときから、任せるとか頼るとかができるようになったよね。結局、、僕は演奏ができれば幸せって思ってる。SUGURU いい意味で変わったところばかり。Q.クラシックの名曲をアレンジした『JITAN CLASSIC』が人気ですが、“時短” の発想はどこから?TAIRIK クラシック音楽ってまだまだ名曲が眠ってるんです。人気のあるほんの一部の曲しか聴いていないと思う。でも、クラシックの曲は長くて、好きなメロディを聴くまでに何十分も聴いていなくちゃいけない。だから、僕たちがいいと思うメロディを繋げてみたんです。CMだって時短でしょ。一部分、短時間でも曲の良さを伝える密度はある。KENTA わかりやすく時短って言ってるけど、僕たちがやってるのは、“reborn”です。時短で終わらず、「いいな」と思うメロディがあったら、1曲まるまる聴いてみてほしい。クラシックに限らず、いろんなジャンルの音楽が出てきますよ。僕は映画『ラ・ラ・ランド』が好きなので、『ラ・ラ・カノン』が気に入っています。TAIRIK 『トルコ天国地獄行進曲』は、知ってるメロディばかりで楽しいと思います。演奏してる僕らも楽しい。KENTA クラシックは弾きごたえがあるんです。僕たちはクラシックの演奏家っぽく見えないかもしれないけれど(笑)、音楽を勉強してきたからこそできると思っています。演奏は全力でがんばってます。もうすぐ、デビュー15周年29

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