KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
144/148

誰もが知る有名ハウスメーカーの住宅も並ぶ「ハウジングコレクション神戸東」の中で、ひときわ大きな存在感を放つのが一番奥に佇む平尾工務店のオーガニックハウス「ラッタンバリー」シリーズです。重厚で力強い水平のラインのファサードに、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの哲学を正統に受け継いでいることがうかがえます。中に入ると、バスルームやトイレなど必要なところ以外には各部屋を仕切る戸がありません。このような空間のゆるやかなつながりは建築を「箱また箱」という呪縛から解き放ち、家族の気配を感じさせて自然なコミュニケーションを育むでしょう。一方で、例えば玄関や廊下は低く、リビングは高くと、天井の抑揚でスペースの独立性を感じさせます。リビングはこの上下空間の変化で開放感を、窓の内と外に同じマテリアルを使用す自然なコミュニケーションを育む空間のつながり平尾工務店 神戸東モデルハウスオーガニックハウス ラッタンバリー144

元のページ  ../index.html#144

このブックを見る