KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年11月号
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ファレンスを重ねます。もちろん内科的な治療に限らず、初期の段階であれば外科手術が最も適している場合もありますし、放射線治療が最良の方法という場合もあります。いろいろな診療科と連携・協力しながら、患者さんにとってどういった治療が最も良いのかを検討して治療を進めます。―血液内科が扱う病気は?血液は骨髄の中にある造血幹細胞で作られる赤血球、白血球、血小板という3つの血球と液体成分の血漿で構成されています。骨髄が血球を製造する〝工場〟だとすると、工場が壊れたり、攻撃されたりして血球の数が増減したり、異常が起きたりする病気を主に扱います。―血球はそれぞれどんな働きをして、増減や異常でどんな病気が起きるのですか。赤血球は酸素を全身に運びます。足りなくなると貧血になり、病気としては鉄欠乏症貧血が代表的です。増えす109

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