KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年10月号
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丹波◇TANBA注目のコラボ商品VOL.2つなぐ、から生まれた新たな産品丹波立杭焼×珈琲ひょうご国では、各地のデザイナーによるコラボ商品も注目の的!逸品と技術の掛算でパワーアップした産品を9月号に引き続きご紹介。丹波の国 丹波立杭焼瀬戸・常滑・信楽・備前・越前とともに日本六古窯の一つに数えられ、発祥は平安時代末期と言われている。丹波篠山市今田地区付近で作られる陶器で、約1300度の登り窯が産み出す「灰被り」という独特の色と模様が特徴。丹波立杭焼のマグカップが炭火焙煎の老舗、神戸萩原珈琲とコラボ。丹波立杭焼のマグカップと萩原珈琲のドリップコーヒーバック3袋のセット¥3,850(税込)1234販売は…神戸 萩原珈琲店さんちか7番街1 信水窯 市野 貴信さん 独自に調合した白い釉薬の上に薄く青い釉薬を吹き掛け、中央に入れたガラスが混ざり合いながら、色々な表情を出しています。ヒビの様に見えるのは、制作工程の中の表面にできる釉のひび模様、貫入です。ヒビの入り方は一つ一つ違うのも面白いポイント。今回のマグカップは暮らしのなかでの使いやすさ、口当たり、持ちやすさを 試行錯誤しながら完成させました。4 陶幸窯 市野 翔太さん 何度も調合を繰り返しながら作った青色は「青濁釉」という名前をつけています。焼くときの温度にも敏感に反応して、色が変わるので、窯の入れる場所や窯の組み方で色合いを調整して、制作をしています。マグカップはこの「青濁釉」を活かした、シンプルで、薄い作りになっています。軽くて使いやすい仕様を意識して、制作しました。2 炎丹久窯 清水 辰弥さん 独自で調合した緑やグレー、黒など、艶のないマット釉シリーズを制作しています。 赤土の素地と釉薬の色とのコントラスト、マット質ならではの手触りによる落ち着いた雰囲気を楽しんでください。安定感ある円柱形のマグカップは、白い釉薬と独自調合の緑の釉薬の2色を掛け分けたバイカラー。緑色の他にもグレーや黒のシリーズもご用意しています。雅峰窯では、鎬(しのぎ)と呼ばれる、カンナを使って器の表面に1本ずつ模様をつける技法を大切にしています。食卓を彩る器づくりをめざし、トルコブルーの釉薬に注目。マグカップには、鎬(しのぎ)の線模様と内側にトルコブルー釉の青で華やかさを表現しました。表面の凸凹は滑りにくい効果もあり、毎日のカップとしておすすめです。3 雅峰窯 市野 健太さん 67

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