する時代になってきたのです。要は、必要な業務以外はアウトソーシングすることが増えてきた?はい。そんな中で、我々が培ってきたSPAのノウハウをオープン化することによって、他社の役に立ち、業界の発展にも貢献でき、それが当社の収益にも繋がるということで、これを第4の創業と打ち立て、プラットフォーム事業を進めているんです。プラットフォーム事業として手掛けた事例を教えて下さい。神戸では、ユーハイムさんが日本での創業100周年を迎えるにあたって、ユニフォームのリニューアルに我々の生産プラットフォームをご利用頂きました。また、中学校の神戸モデル標準服も作りました。御社は創業時から業界に新しい風を起こしてきましたが、今回も新たな取り組みですね。はい。ご存知の通り1959年の創業時代から全て自前でサプライチェーンを構築してきました。当社は卸事業から始まりましたが、当時から直営工場を視野に入れ、自分たちで素材を調達して商品を作り、お客様に届けるという、川上から川下まで手掛けるビジネスを構築してきました。その後、第2の創業と位置づけ、1992年に百貨店SPA(製造小売)ビジネスモデルを推進します。どういったものかと言うと、アパレルの生産から調達、マーチャンダイジング、売場設計、販売までの全プロセスを全て自前で行うものです。そして、2000年には第3の創業として、ショッピングセンターやファミリーブランドの開発などを行い、“全て自分たちでやっていく”ということを、ずっとやってきました。しかし、昨今はいわゆる垂直型の川上から川下までをやる会社だけでなく様々な会社が参入してきています。その中で、全てを自前でやる時代でもなくなってきたように感じました。つまり、それぞれ企業の競争優位性のコアは自社内で磨きをかけ強めながら、それ以外は、他社の資本も利用したり協業JR四国ホテルズの宿泊特化型ホテル「JRクレメントイン今治」(愛媛県今治市)の空間デザイン・設計、グラフィックデザインを手掛けたファッションと機能を融合させる新たな社会づくり40
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