衣服は値段にこだわらず、良いものを追求し、上品に着こなす神戸っ子。1973年に全国に先駆けて「ファッション都市宣言」を発して以来、街づくりにも力を入れてきた神戸は、“おしゃれの街”として誰もが認知し、我々も自負するところである。そんな神戸ブランドを培ってきた旗手とも言えるのが、1959年創業の国内アパレル大手「ワールド」(神戸市中央区)である。UNTITLED(アンタイトル)、INDIVI(インディヴィ)やタケオキクチなど62のブランドを擁し、神戸から日本のファッションを牽引してきた。ビジネスにおいては、独自のSPA(製造小売)を1990年代に確立し、同社の代名詞ともなっていた。しかし、近年、“門外不出”とされたその仕組みを開放し、空間設計から接客販売、在庫ロス削減に至るソリューション提供の活用を新規事業として始め、注目を集めている。2017年に立ち上がった「プラットフォーム事業」だ。 今回は、そのリーダーである大峯伊索氏に新規事業にかける想いを伺った。未来を-VOL.5-駆ける神戸の新風もはやアパレル企業と思うなかれ!“門外不出”のノウハウを解禁した「ワールド」の狙い38
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