KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年10月号
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める必要があります。死を陰惨に語るのではなく、明るく語るのです。ラテン的に死を遊ぶのです。関西人の気質の中には、このラテンの血が流れています。今年の18年振りの阪神タイガースの「アレ」(優勝)騒ぎでは、正にラテン系的資質があります。寒山拾得はラテン人です!!関西人は、寒山拾得のDNAを内蔵しています。いずれこの展覧会は、神戸の横尾忠則現代美術館に巡回される予定ですが、その前に是非、東京国立博物館の『寒山拾得』展をご覧いただきたいと思います。美術家 横尾 忠則1936年兵庫県生まれ。ニューヨーク近代美術館、パリのカルティエ財団現代美術館など世界各国で個展を開催。旭日小綬章、朝日賞、高松宮殿下記念世界文化賞、東京都名誉都民顕彰、日本芸術院会員。著書に小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)、『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞)、小説『原郷の森』ほか多数。横尾忠則現代美術館にて9月16日(土)より「Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国」開催。12月24日(日)まで。横尾忠則現代美術館横尾忠則 《2022-09-27》 2022年横尾忠則 《2022-10-20》 2022年1919

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