KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年10月号
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世界遺産でもあるフランク・ロイド・ライトの名建築、ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)脇の通称「ライト坂」の中腹に、ひときわ目を惹く建物があります。それは、平尾工務店芦屋モデルハウス。フランク・ロイド・ライトの哲学を正統に継承し、数あるライトの作品の中でも〝宝石箱〟と評される「メイハウス」をオマージュしています。ライトと言えば幾何学模様の意匠ですが、ステンドグラスや階段にさりげなくそれがあしらわれて優雅に。縦長の連続窓やカンチレバー、勾配がゆるやかな寄棟屋根にボーダータイルが描く伸びやかな水平のラインなど、ライトらしさが随所に織り込まれています。しかしそれは、デザインだけではありません。環境に適応して美しく咲く花のように、その地、その時代にフィットした住まいのあり方を考え抜いたライトの思環境に適応して美しく咲く花のように平尾工務店 芦屋モデルハウスオーガニック ハウス “マディソナ”144

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