KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年10月号
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2013年の4月です。もともと出身は大阪ですが、大学卒業後に就職し大阪を離れてからは転勤が多く、30年ぶりに関西に帰ってきた時に、運よく当クラブに出会うことができました。テニスは高校の時に始めたのですが、これまで途切れることなく続けてきました。テニス人生の最後にこのようなクラブでプレーできることは幸せだなと思います。─芦屋や阪神間は独自のテニス文化が根付いていますよね。田邊 かつて芦屋をはじめ阪神間にはお庭にテニスコートがある邸宅も多く、テニスを受け入れる住まいの文化があったのではないでしょうか。─設立されたのはいつですか。田邊 1955年設立で、その翌年に兵庫県で国体が開催されてテニス競技の会場になり、天皇・皇后両陛下もお見えになりました。─数多くの選手がここから羽ばたいていったのでしょうね。田邊 日本のテニス界を牽引しした清水善造さんや熊谷一弥さん、松岡修造さんのお父様・松岡功さん、さらに日本人で唯一、ウィンブルドン名誉会員となった川廷栄一さんなど、日本のテニス文化を語る上で欠かせない方々も会員でした。さらに設立以来、選手の育成や強化に力を入れて、かつてはKSジュニア杯という大会を開催していました。伊達公子選手はそこで優勝し、その後全国、そして世界で活躍されたと聞いています。また、大学の全国大会もここで開催していました。─阪神・淡路大震災の時は一時休止したそうですが。田邊 震災後はテニスコートに仮設住宅が並んでいました。4年後に再開したのですが、レイアウトの変更やコートの改修、クラブハウスの建て替え等を経て、現在の姿となっています。─現在の会員数は。田邊 今年3月現在で約320名です。30代から90代まで、年齢層は幅広いですね。中には親子代々の会員や、設立当国体ではテニス競技の会場になり、天皇・皇后両陛下もお見えになった清水善造さん(左)と熊谷一弥さん101

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