KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年9月号
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特集富山県南砺市井波は日本を代表する木彫りの町です。「井波彫刻」は宝暦13年(1763)に始まる瑞泉寺再建を起源とし、260年に及ぶ伝統を引き継ぐ木彫刻師たちは、地元および周辺地域の寺院や神社、お祭の山車はもちろん、日光東照宮、京都東本願寺や東京築地本願寺、近年では名古屋城本丸御殿でもその腕をふるっています。本展では、大胆な深彫りに高度な木彫刻技術が凝縮された寺院彫刻、祭り屋台を飾る精緻な曳山彫刻、そして明治期以降に住宅欄間として大きく発展した繊細優美な欄間彫刻などを展示。また200本以上の鑿と彫刻刀を駆使する制作工程を実際に使われる道具と下絵、映像等でご紹介します。豪壮かつ優美な「井波彫刻」の粋をぜひご堪能ください。製作道具(井波彫刻協同組合蔵)八尾町諏訪町曳山見越〈ケンケシ〉(十二代田村与八郎作)彫刻欄間「宮島」(初代南部白雲作)神戸市中央区熊内町7-5-1TEL.078-242-0216会期/9月30日(土)~12月3日(日)営業時間/9:30~16:30(入場は閉館の30分前まで)定休日/月曜日(ただし9/18・10/9〈月・祝〉開館、9/19・10/10〈火〉休館)料金/一般700円、大高生・65歳以上500円、中学生以下無料井波彫刻 物語を彫る竹中大工道具館82

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