KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年9月号
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芦屋市伊勢町12-25TEL.0797-38-5432会期/10月9日(月・祝)まで営業時間/10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)定休日/月曜日(ただし9/18・10/9〈月・祝〉開館、9/19〈火〉休館)料金/一般1,000円、大高生700円、65歳以上500円、中学生以下無料最後の浮世絵師 月岡芳年芦屋市立美術博物館江戸の新橋で生まれた浮世絵師・月岡芳年(1839-1892)は、歌川国芳に学びました。22歳頃から本格的に活動をはじめ、西洋画の写実性を取り込みながら、柔軟な発想とたくましい絵心で、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放ちました。明治維新という激動の歴史の世相を映す作品も数多く残しています。月岡芳年は「血みどろ絵」や「無残絵」など、過激な絵を好んで描いていたと考えられていましたが、近年の研究の結果、それは最初期の画風であることがわかってきました。本展覧会では、芳年が全盛期から晩年にかけて描いた作品150点を展示。魅力あふれる作品の数々を通して、芳年が過激な内容や描写のみが目立つだけの「最後の浮世絵師」ではないことを紹介します。特集「風俗三十二相 いたさう 寛政年間女朗の風俗」明治21(1888)年「月百姿 玉兎 孫悟空」明治22(1889)年 「月百姿 五条橋の月」明治21(1888)年「一魁随筆 一ッ家老婆」明治5(1872)年「芳年武者无類 主計頭加藤清正」明治16(1883)年「偐紫田舎源氏」明治17(1884)年「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」明治25(1892)年「新撰東錦絵 鬼神於松四郎三朗を害す図」明治19(1886)年74

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