KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年9月号
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ます。クライアントからすると、メタバースプラットフォームをゼロから開発するよりも安い開発コストと短い期間で構築できるというメリットもあります。医療特化型のメタバースプラットフォーム「メディカルバース」も発表されましたね。はい、こちらは医療関係者の方たちに使いやすいように最初から設定したものです。メディカルバースをご利用頂くことで、学会に出席するための移動や会場を借りる手間といったものが省けるだけでなく、質疑応答や懇親会もリアルな世界観の中で行えるので重宝して頂いています。XR CLOUDは、学会のように、全国に散らばっている方が一堂に会して情報交換を行う、ということに非常に向いているサービスだと思います。最近、 人同士がリアルで会う機会も増えてきていますが、その影響はありますか?確かに、いま“リアル”に戻ってきていますが、今度は逆に、リアル会場に費用がかかりすぎて会場を押さえられないからメタバースにしたい、といった逆のニーズも出てきたりしていまして、件数は増え続けています。 改めてXRという技術について、どのように捉えておられるかお聞かせ下さい。XRは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の総称です。XRを通して、仮想世界に“入り込み”、現実世界と仮想世界を“重ね”、“融合”させることができます。僕たちは、この技術がメタバースにすごく大きな影響を与えると思っています。まず、メタバースの現状をお話すると、いまイベントなどを行うだけではなく、オフィスはもちろ医療特化型のメタバースプラットフォーム「メディカルバース」を開発オフィス、学校、さらに街全体をメタバースで作って欲しいというニーズにも応える次世代の社会インフラXR×メタバースの無限の可能性41

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