KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年9月号
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マに英語のスピーチコンテストにも出場した。「アレグリアには米国のほか、世界各国からアーティストが集まって来ています。米進出はもちろん私の夢の一つですが、今では、もっと広く世界中で活躍できたら、と思っています。私の心の中では、海外はこれまでよりもずっと近くに感じられるようになり、その分、世界はより狭くなった。なりたいものになる。それが私の目標でしたが、アレグリアを通じて、より自信が沸いてきました」大阪公演は10月15日までの長丁場。スペシャルサポーターとしての務めはまだまだ続く。の鉄道の駅までは十数キロも離れていたため、県立高校1年から関西大学を卒業するまでの7年間、「父が毎日、自動車で送り迎えをしてくれていました」と言う。その父は大手電鉄会社の社員だったが、定年前に、突然、会社を辞め、自分の夢だったエッチングの工房を始めた。「当時、家族はみんな驚きましたが、今も父は頑張って工房を続けています。その工房の名前が、実は『ソレイユ(フランス語で太陽、ひまわり)』というんですよ」。そう明かすとニヤリと笑った。「やっぱり、シルク・ドゥ・ソレイユと私は、ずっと何かの縁でつながれていたのかもしれませんね」米国進出の夢は、遡れば中学生の頃から持ち続けてきた。英語を猛勉強し、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が好きで、主演のマイケル・J・フォックスに会いたいがために、一時は本気で米国の高校への留学を考え、中3のときには、同映画をテー「〝熱いけど、我慢している〟。そう教えてくれました」決して、冗談やギャグで答えていないことが、ゆりやんさんの真剣な表情から伝わった。実際、観客席の前方で、この演目を見ていると、火の熱さに圧倒されてしまう。実は、ゆりやんさんとアレグリアとの関係には長い歴史が隠されていた。「幼い頃、奈良の地元の子供たちが集まり、大阪で開催されていたシルク・ドゥ・ソレイユの公演を見に行ったことがあるんです。そのときのサポーターが『モーニング娘。』のメンバーだったんです。私の憧れのアイドルでした。まさか同じシルク・ドゥ・ソレイユのサポーターに、私が選ばれることになるなんて。当時は想像もできませんでした」「夢は叶う」と信じ奈良県の吉野町出身。吉野スギや吉野ヒノキなどの産地として知られる林業の町だ。山の中の自宅から最寄り『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演期間:10月15日(日)まで場所: 森ノ宮ビッグトップ (大阪府大阪市城東区 森之宮1丁目6)問合せ: 『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』    大阪公演事務局    0570-200-889    (11:00~18:00     日・祝日休み)26

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