harmonyVol.67はーもにぃ公益社団法人家庭養護促進協会事務局長橋本 明南米コロンビアの奇跡の生還南米コロンビアのジャングルで5月初旬、小型機が墜落しましたが、13歳、9歳、4歳、1歳の4人のきょうだいたちが40日ぶりに無事に発見されたというニュースは世界中に発信され、驚いた人も多かったことでしょう。同乗していた母親やパイロットは亡くなりましたが、なぜ小さな子どもたちだけが40日間もジャングルで生き延びられたのか、に関心が集まりました。子どもたちは先住民族のウイトト族で、探検家の関野吉晴さんは4人が先住民族と聞いて、それなら大丈夫、と感じたそうです。ウイトト族は3歳頃から食料集めや狩猟技術を学び、自然の素材で家なども自分で作るし、どんなものが危険で、どうすれば生き延びられるかを経験として学んでいるので、13歳の姉がジャングルでの生活をよく知っており、ほかのきょうだい達を守り抜いたのではないかと想像しています。事故直後、コロンビア当局は軍人や原住民、ボランティアなど200人あまりと探知犬を動員して捜索活動を行いました。ジャングルで子どものおむつ、哺乳瓶、食べ残した果物のかけら、などが見つかり、子どもたちは墜落地点から3キロ離れたところで救助されました。救助隊が駆けつけると、恐怖で身をすくめた長女は自分たちを襲いに来たと勘違いしていたようで、捜索隊だとわかると、「お母さんが死んじゃった」といいました。墜落時に母親は4日間ほど生きており、亡くなる前に子どもたちだけで生き延びるよう伝えたということです。救出されたあと、子どもたちは首都ボコタの病院に入院し、脱水症状は見られるが命に別状はないといいます。40日間も子どもたちだけで危険なジャングルを生き延びられたのは、先住民族の知恵や経験、運もがあったからと思いますが、英国イースト・アングリア大学のカルロス・ペレス教授(熱帯林生態学)は「同じ年代の西洋の子どもたちだったら死んでいただろう」と話しています。この奇跡の生還は興味深いニュースでした。愛の手運動は親に育てられない子どもたちに、里親・養親を求める運動です。募金箱の設置にご協力いただける方は協会にご連絡ください。公益社団法人 家庭養護促進協会 神戸事務所神戸市中央区橘通3-4-1 神戸市総合福祉センター2FTEL.078-341-5046 https://ainote-kobe.orgE-MAIL:ainote@kjd.biglobe.ne.jp104
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