KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年9月号
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あまり聞き慣れない放射線診断とIVR。どんな検査・診断、治療が行われているのでしょうか。村上卓道先生にお伺いしました。―2つの分野がひとつの診療科になっているのですか。放射線診断ではレントゲン、CT、MRI、核医学検査装置などを使って診療放射線技師が撮影する医用画像を基にして放射線科医が診断をします。放射線医学が関与する治療「IVR(インターベンショナル・ラジオロジーー)」とは、医用画像をガイドにして、いろいろな器具を使って行われる低侵襲(体の負担が少ない)治療です。―放射線医学分野で検査・診断、治療までつながっているのですね。そうです。ただしMRIやエコー検査などは放射線が関与しない検査ではありますが、元々の外来診療科名が放射線科でしたのでそのまま名称に残っています。―レントゲン、CT、MRIの違いは?検査にはX線とγ線という2つの放射線を使います。主に背中側からX線を当てて、お腹側に置いた検出器で透過画像を撮影するのがレントゲンです。X線は空気が多い肺ではあまり吸収されず突き抜けるので画像では黒く映り、吸収する骨は白く映ります。CTは体の周りを回転しながらX線を当て、体内の吸収率の違いを輪切り(断層像)にして読み取ります。初期のCTは1周するのに1分、画像再校正計算に10分ぐらいかかっていましたが、今は高性能なコンピューターなどのお陰で1周するのに0・2秒、1秒間に40~50枚の画像の計算をします。MRIは放射線は使わず、体の中の水素原子から出てくる信号を拾って画像にします。―核医学検査とは?弱い放射線を出す放射性同位元素を特定の臓器や病変に集まりやすく加工して体内に入れ、放射線の出ているところを体の外からカメラで撮影します。神大病院の魅力はココだ!Vol.24神戸大学医学部附属病院放射線診断・IVR科村上 卓道先生に聞きました。100

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