KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年8月号
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7月15日に北区のすずらんホールで「第十回すずらんホールに農村歌舞伎がやってくる!!」が開催された。北区の山田地区に伝わる農村歌舞伎の伝統を受け継ぐ神戸すずらん歌舞伎の定期公演としておこなわれている催しで、今回も多くの観衆が集った。前半は、園田学園女子大名誉教授の田辺眞人先生が北区の文化遺産をテーマにレクチャー。古代から山陽道のバイパスとして発展してきた山田地区の歴史と、現在も残る貴重な文化財について解説した。その象徴が北区に残る農村歌舞伎舞台で「山田はかつて13か村に14もの舞台が点在した日本屈指の農村歌舞伎の里で、建築年がわかる最古の農村舞台も北区の淡河にあるんですよ」と田辺先生。後半はまず、演劇指導を担当しているNPO伝統文化みらい塾代表の立花志十郎先生がこの日の演目『伊勢音頭 恋こいのねたば寝刃 油屋の場』のストーリーと見どころを紹介。実際に起きた殺傷事件を近松徳三が歌舞伎に仕立てたという。演目は約90分、台詞を覚えるだけでも大変だ妖刀、青江下坂で斬る迫真のシーン!神戸の文化の深さを語る田辺眞人先生勘亭流の看板は裏方さんの手描きすずらんホールで   農村歌舞伎を上演90

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