KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年8月号
40/136

本社だけなく、水素の拠点も神戸に置かれています。設計部隊も近くにいるということもありますが、それよりも、市が先進的なものに対して積極的に取り組み、サポートしてくれる中で、我々もとてもやりやすく進めさせて頂いています。最後に、将来の夢や目標をお聞かせ下さい。日本中が水素を活用している姿を世界にアピールしつつ、究極はやはり、世の中が化石燃料を使わないで、当たり前に皆が水素を使っている世の中を築きたいと思っています。川崎重工業株式会社(Kawasaki Heavy Industries)東京本社東京都港区海岸1-14-5神戸本社神戸市中央区東川崎町1-1-3(神戸クリスタルタワー)https://www.khi.co.jp/〈取材を終えて〉今回の取材で印象に残ったのは、水素エネルギーは、脱炭素だけでなく、エネルギーの安全保障という面でも切り札になる可能性がある、という点だ。だが、コストや需要と供給といった現実問題も横たわっている。部外者から見ると課題は大きいようだが、2030年までもうすぐ。しかし、水素の「これから」について語る山本氏の目は、ゴールに向けてのビジョンを明確に捉えている印象を受けた。世界が期待する新エネルギーの夜明けは神戸から始まりそうだ。〈プロフィール〉蔭岡翔(かげおか しょう)放送作家・脚本家神戸市東灘区在住。関西の情報番組や経済番組などを企画・構成。日本放送作家協会関西支部監事。日本脚本家連盟関西地区総代水素ガスタービンによるコージェネレーションシステムを活用した実証施設(ポートアイランド)40

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る