KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年8月号
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ような展覧会は中々実現しません。世間の常識に従った発想は、確かに安心だし、誰も文句は言わない。むしろ批判を恐れずにやりたいことをやった結果が、この『恐怖の館』展です。実際、観客の中にはあまりの恐怖のために腰を抜かす者も出たそうです。見たかったねえ。地元の劇団員に出演してもらって、「悲鳴」、「高笑い」、「うめき声」を録音して、特定のポイントに差し掛かると、これらの「声」や、暗闇の中から恐怖的な絵が突如照らし出され、その迫真さ『横尾忠則の恐怖の館』展 会場写真1616

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