KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年8月号
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去る5月25日、北区岡場駅前のありまホールにて有馬温泉観光協会の総会が開催されたが、その第二部で昨年に引き続き、本誌連載をもとにした講談がおこなわれた。今回は本年2月号で終了した連載「有馬温泉史略」と、4月号からスタートした新連載「有馬温泉歴史人物帖」の内容を本誌編集部がアレンジして底本を作成、それをもとに上方講談界の若手で超有望株の講談師、旭堂南歩さんがアレンジして語った。お話は飛鳥時代の天皇の行幸からスタート。その立役者となった阿倍内麻呂、室町幕府10代目将軍足利義よしたね稙、明治の文豪幸田露伴、有馬出身の画家山下摩起らが登場し、何の繋がりもなさそうなこれらの歴史的人物が実は歴史の糸で結ばれていたという思いもよらぬ展開に。南歩さんは時々ユーモアを交えながら、迫真の演技も盛り込みつつ、小気味よい語り口で知られざる有馬の歴史の側面を照らした。本誌連載を基とする有馬温泉の歴史講談は、観光協会総会のほか、有馬温泉クアワーケーションなどでも披露されている。今後も多くの人に有馬の歴史に親しんでもらうべく、記事内容の講談化を進め、有馬温泉の活性化に結びつけていきたい。本誌連載をベースにした有馬温泉の歴史講談を披露ー講談師ー 旭堂南歩さん120

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