KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年7月号
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KOBECCO Cultu「水飲み鳥」『空想工房の絵本』より2014年artexhibition■会期 7月8日(土) ~8月27日(日)■会場 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中 2-9-1)■時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし7/17〈月・祝〉開館、7/18〈火〉休館)■料金 一般1,000円、大学生・65歳以上500円    高校生以下・神戸市内在住の65歳以上無料■交通 六甲ライナー「アイランドセンター駅」から徒歩約3分■お問い合わせ TEL.078-858-0050■会期 7月22日(土)~8月27日(日)■会場 明石市立文化博物館(明石市上ノ丸2-13-1)■時間 9:30~18:30(入館は閉館30分前まで)■休館 会期中無休■料金 大人1,000円、65歳以上500円、    大高生700円、中学生以下無料■交通 JR・山陽電車「明石駅」から北へ徒歩5分■お問い合わせ TEL.078-918-5400神戸ファッション美術館明石市立文化博物館特別展 花のお江戸ライフ―浮世絵にみる江戸っ子スタイル―夏季特別展安野光雅美術館コレクション安野先生のふしぎな学校「ふしぎなのり」『はじめてであうすうがくの絵本1』より1982年 ©空想工房 画像提供:津和野町立安野光雅美術館歌川国芳《池の金魚とねこ》大判錦絵三枚続 嘉永4年(1851)頃画家・安野光雅氏(1926-2020)は、島根県津和野で、さまざまに空想をめぐらせながら少年時代を過ごした。独自の世界観をもつ絵本作品は、国際アンデルセン賞画家賞を受賞するなど国内外で高く評価され、さらに装丁デザインや執筆活動など、その活躍は幅広い分野に及ぶ。本展では、画家として独立する前の教員時代に着目し、多彩なジャンルの作品を学校の授業科目に見立ててご紹介。2020年に94歳で亡くなるまで、作品を通して「自分で考えることの大切さ」を伝え続けてきた安野氏。作品の中から、たくさんの“不思議”や“興味”を見つけていくうちに、「考えることの楽しさ」を実感できることだろう。浮世絵は明治期にいたるまで広く庶民に支持された江戸時代を代表する芸術であった。寛政期(18世紀後半期)に最初のピークを迎え、文化が成熟するなかで、庶民の関心を引くように浮世絵にも様々な主題が現れる。旅行ブームを背景にして生まれた風景画をはじめ、旅、食、趣味といった現代の私達の関心事と重なる主題が登場するのもこの時期であった。 本展は、当時の江戸っ子が夢中になったブームや娯楽の数々をキーワードにして、後期浮世絵画壇を代表する浮世絵を展示する。作品展示数は、約160点。また当時の料理を再現した食品サンプルや、江戸の暮らしのトリビアを紹介するパネルなどを通じて、江戸っ子のライフスタイルをひもといていく。初代喜多川歌麿《名所風景美人十二相 結髪》大判錦絵享和期(1801-03)頃91

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