兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第一四四回明してもらう服薬指導を受けます。─それが電子化される訳ですね。西口 電子処方箋は、先月お話しした政府が進める医療DXの一つです。オンライン資格確認システムのネットワークを使って、今まで紙でやりとりしていたデータを電子化して、クラウド上にある「電子処方箋管理サービス」を介し、医療機関と薬局の間で、処方内容や調剤情報や今まで紙の処方箋には記載されなかった医師・薬剤師間の連絡事項などの情報連携が可能になります(図1)。─どのようにすれば利用できるのですか。西口 まず、保険証を登録したマイナンバーカードをご用意ください。それをカードリーダにセットすると、過去ても薬を受け取ることができました。1990年代後半から医薬分業が進み、患者さんは診察を受けて医療機関で発行される処方箋を持って薬局に行き、薬を受け取るという方式に変わってきました。患者さんは薬局で薬をもらい、薬剤師さんに薬の飲み方や注意すべき副作用について説─今年の1月26日から電子処方箋がスタートしましたが、そもそも、処方箋とは何ですか。西口 処方箋とは、患者さんの病気の治療に必要な薬の種類や量、飲み方などが書かれた紙の書類です。以前は院内で処方している病院や診療所が多かったので患者さんが処方箋を持って薬局に行かなく電子処方箋せんについて兵庫県医師会 医療情報・ICT化委員会担当常任理事西口医院院長西口 郁 先生78
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