KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年7月号
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ただ、技術的にできても、コスト面での課題はあります。しかし、SDGsや脱炭素が求められる中で、多少高くても使われるようになる可能性はあると思っています。バッカス社にとって神戸の魅力は何でしょうか?技術ベースになっている神戸大学がある場所であるということに加え、まさに当社が入っているクリエイティブラボ神戸のように、オープンイノベーションの拠点がある点です。このような市の取り組みの中で、非常に広いラボを得ることができました。また歴史的に見ても、灘の酒など、醸造技術(バイオテクノロジー)を基盤とした産業が根付いている土地ですので、そういった意味でも魅力があります。最後に夢や目標をお聞かせ下さい。この分野で世界のリーダーになっていきたい、というのが目標です。先ほど、アメリカが先行していると申しましたが、我々が勝てる部分は、いくつかあります。これを事業として成立させることで、近い将来、海外の方々とも一緒に働けるような世界のファウンドリになることを目指しています。これが実現できれば、神戸にたくさん海外からも人がいらっしゃるし、場合によっては企業設立する方もいらっしゃるかもしれない。そうなると、神戸がますます素敵な街になるのではないかと、期待しています。株式会社バッカス・バイオイノベーション(Bacchus Bio innovation Co., Ltd.)神戸市中央区港島南町6-3-7https://www.b2i.co.jp/〈取材を終えて〉持続可能な経済社会の実現を目指す中で、日本政府が「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現すること」を目標としたバイオ戦略を推進するなど、改めてバイオテクノロジーへの関心が寄せられている。そんな中、バッカス社の出資企業は、本文に記した3社の他に島津製作所などがあり、新たに出光興産も加わった。このことからも、各分野からの注目度の高さが伺える。近い将来、神戸の地から、バイオテクノロジーを活かした、新しい産業革命の風が吹くに違いないと期待している。〈プロフィール〉蔭岡翔(かげおか しょう)放送作家・脚本家神戸市東灘区在住。関西の情報番組や経済番組などを企画・構成。日本放送作家協会関西支部監事。日本脚本家連盟関西地区総代バイオファウンドリを通して神戸を盛り上げたい!37

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