KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年7月号
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するかということが問題になっていますが、これを原材料に使うことができれば、二酸化炭素量を減らすことに繋がります。具体的には、タンパク質を作ることができます。これは、人間の口に入れるのはちょっと難しいかもしれませんが、魚の餌などにできます。また、環境に優しい生分解性プラスチックにもなります。現状、一部実現しているという段階なので、幅広く本格的に大容量で作ることができるかどうかは、少し時間がかかりますが、技術的にはできると考えています。バイオテクノロジーで他にできることはありますか?実は、この業界はアメリカが先行しているのですが、モデルナ製の新型コロナワクチンに使われた、mRNAに加える酵素もバイオの技術で作られました。この例でも分かるように、薬の業界でも色々な可能性があります。もちろん、化粧品やゴムなど、ほとんど何でもできると思って頂いて構いません。36

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