KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年7月号
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前回に続いて木と紙でつくる組子襖を例に、襖の製造工程をみていきましょう。十分に乾燥させたスギ無垢材の白しらた太(木の白い部分)の部分を加工した襖骨を組み上げて、下地骨をつくっていきます。襖骨には寸法に合わせて溝が彫られていますが、これは上下交互に彫られています。この溝と溝を直角にはめ組子にしていくのですが、上下交互になっているので、平織りの布の糸のように襖骨が上側と下側で順番に交差していきます。こうすることにより強度や耐久性が増し、ねじれが少ない下地骨になっていきます。金槌で軽く叩いて縦と横の襖骨の溝をはめ込んで組子にしていきますが、その力加減は繊細です。襖骨の本数は一般的なサイズの襖で縦=竪たて子が3~4本、横=横子が10~11本で、必要にあわせて部分的に太い骨=力ちから子を組み入れることもあります。次は、できあがった組子=中骨に枠の部分=框かまちをとりつけます。中骨を寝かせてその四方平尾工務店木のすまいプロジェクト失われつつある日本伝統の建築文化を未来へ。連綿と受け継がれてきた匠たちの仕事をご紹介します。襖編|Vol.3下地骨120

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