KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年6月号
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報の範囲を広げようとしています。今後、電子カルテ情報や予防接種情報等への利用範囲の拡大が検討されています。─医療DXの課題は何でしょうか。西口 デジタライゼーションにより国民の健康が増進し、保健・医療情報が有効に活用され、質の高い医療を切れ目なく提供できる日が来ることを期待しますが、DXにより制度や文化がどう変わるかは分かりません。変革によって先人達が築いてきた日本の医療提供体制が壊されてしまわないことを祈ります。また、医療機関がデジタル機器を導入するには出費が必要ですし、患者さんや医療者が皆デジタルネイティブではありません。すべての国民や医療機関がメリットを享受できるよう、政府や行政には医療DXの推進に向け、明確なビジョンを持った強力な舵取りをお願いしたいですね。している医療機関の間では情報の共有が困難というのが現状です。そのために、標準規格を定めて異なるメーカーの電子カルテでも共有できる情かなり進んできたようです。しかし、電子カルテメーカーごとに独自の情報の出入力方式が採用されており、異なるメーカーの電子カルテを導入(表1)具体的に推進すべき施策 出典:厚生労働省97

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